妄想と現実

こんにちは。

最近の寒さは少々酷でしたね。今日の暖かさには気が緩みます。

タイトルのとおり妄想と現実のお話です。

患者さんから悩みの相談を受けることが多々あります。

ほとんどの方が何かしらの悩みを抱えています。

その悩みのほとんどが人間関係です。

具体的な内容は、

あの人はこう思ってるはずだからこうしないといけない。

あの人はきっとこう思うはずだからこうしておこう。

あの人はこうするはずだから何か考えておかないと。

あの表情はこう思ってるに違いない。

こないだの違和感は何かいけないことを言ってしまったのかもしれない。

きっとこうなるはずだから今のうちに何とかしなければ。

などなど。

ここで全てに共通することは、まだ起こっていないこと。

言い方は悪いけど妄想なんです。

起こっていないことに対して出来ることはありません。

でも、と思うかもしれませんがそれが事実です。

そこの(起こっていることと起こっていないこと)区別ができると極端に悩みが減ります。

多くの時間をそこに費やしているのです。

通勤中、家事の最中、会議中、対話中、リラックスしている時、などなどいたる時に。

今にいないわけです。

今とは関係のないことにエネルギーを注いでいるわけです。

休めるときに休めてないんです。

それは疲れも取れませんよね。

じゃあどうすればいいのか。

簡単です。

今の悩みは実際に起こっていることか、そうではないことか。

そこに焦点を絞ります。

起こっていないことであれば考えるのをやめる。

やめてもまた同じことが頭に浮かぶでしょう。

そうしたらまたやめる。

これの繰り返しです。

脳の訓練です。

そして実際に起こっていることにだけ対処する。

妄想と現実が入り混じってしまうととても混乱します。

それが度を越すと病気になってしまうでしょう。

日々の訓練で妄想と現実の区別はより簡単になります。

病気になってしまうとその区別はより困難になります。

元気なうちに取り組むことをお勧めします。

これも東洋医学の得意分野「未病を診る」。

読んでいただきありがとうございました。