不妊と鍼灸
不妊治療の選択肢の一つに、鍼灸が普通に数えられるようになったと感じます。
RUACHでも、不妊、二人目不妊、また、妊娠から産後までの調整など、婦人科系の症状に幅広く施術の機会を与えていただいています。
それは中医学が、婦人科系の生理機能を、曖昧なところはなく細かく論理的に説明できるからです。
細かく論理的であるということは、「冷えにはコレ」といったような、個人の在り方を無視したような施術ではないということです。
では、中医学では実際どのように婦人科の生理機能をみていくのでしょうか。
月経周期(1~28日)は、月経期(1~5日)、増殖期(5~14日)、分泌期(14~28日)にわかれます。(中医学では行経期、経行期、経間期、経前期と言いますがここではわかりやすく西洋医学の言葉を使わせてもらいます)
月経期とは出血している時期で、いらなくなった子宮内膜を体外に排出する時期です。
中医学ではこの排出する機能を肝臓が受け持ちます。肝臓の疏泄という機能が不要なものをきれいに流してくれます。疏泄がうまくいかないと、生理痛があったり、不要な内膜が残ってしまい次の内膜形成に不具合が生じます。
肝臓はストレスや疲労に影響を受けやすい臓器なので、それらの影響により疏泄機能が低下します。
増殖期とは妊娠のために子宮内膜を育てる時期です。
子宮内膜を育てる機能は脾臓と腎臓が受け持ちます。脾臓の生血機能が新しい血を作り、腎臓の発育機能がその血で子宮内膜を厚くします。生血、発育がうまくいかないと、生理痛があったり、正常な子宮内膜が育ちません。
脾臓は偏った食事や運動不足に影響を受けやすく、腎臓はショックや過度の疲労や過度のセックスに影響を受けやすく、それらの影響で生血、発育機能が低下します。
分泌期とは排卵後に受精着床し妊娠を維持する時期です。また受精着床がなければ次の月経期に移行します。
妊娠の維持は腎臓の封臓という機能が受け持ち、また、肝臓と脾臓と共に胎児の発育を担います。
このように肝脾腎臓が婦人科の主な生理機能を受け持ちます。
さらに、子宮に出入りする経絡、上述の肝脾腎経と衝脈、任脈、また、妊娠を維持するための帯脈も婦人科の生理機能に関わります。
そこに、脳の視床下部と下垂体から放出される各種ホルモン、このホルモンはストレスによる自律神経の乱れが大きく影響するのはみなさんご存じだと思います。
ストレスと言えば先程の肝臓でした。そこに心臓と心臓を守るための心包、などなどなど。
月経周期に話しを戻します。
月経期には主に肝臓の調整を、増殖期には主に脾臓と腎臓の調整を、分泌期には主に腎臓の調整を。
それぞれの時期に目的に合ったそれぞれ違った施術を行います。
そうすることで無理なく妊娠しやすい状態をつくっていきます。
このように中医学ではあなたの心身を論理的に事細かにみていきます。
婦人科に限らず、ぎっくり腰や風邪など、ありとあらゆる症状を論理的に事細かにみていきます。
中医学の基礎を僕にみっちりと教えてくださった賀偉先生は、中医学に治せない病気はないと言っています。
僕には言えませんが、この膨大な知識と経験から成る中医学をどうか利用してください。
どうぞRUACHをおつかいください。
お読みいただきありがとうございました。
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